2025.11.7
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Fusion Fuel Cyclesが統合型フュージョン燃料サイクル試験施設「UNITY-2」の建設を開始 

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フュージョンエネルギープラントのエンジニアリングを手掛ける京都フュージョニアリング株式会社は、カナダ原子力研究所(Canadian Nuclear Laboratories:以下、CNL)とのジョイントベンチャーである「Fusion Fuel Cycles Inc.(以下、FFC)」が、世界初となる統合型トリチウム燃料サイクルシステム試験施設「UNITY-2」の建設を開始したことをお知らせします。本マイルストーンは、フュージョン燃料サイクルシステム技術の発展に向けた重要な一歩であると同時に、FFCおよび当社の事業活動が、国際的なフュージョン研究開発ネットワークにおいて着実に拡大し続けていることを示すものです。 

「UNITY-2」は、カナダ・オンタリオ州チョークリバーで建設が進められており、2026年までに試運転を予定しています。 本施設では、最大30グラムのトリチウムを24時間サイクルで循環させることができ、将来的には最大100グラムまでの取り扱いにも対応可能な環境のもと、燃料注入・排気、不純物除去、水素同位体分離、トリチウム貯蔵といった主要なフュージョン燃料サイクルシステム技術を統合的に実証することを目的としています。

アメリカ、イギリス、ドイツ、そして日本を含む各国が、2020年代後半から2030年代初頭にかけて、フュージョン・パイロット・プラント(Fusion Pilot Plant:FPP)と呼ばれる社会実装を見据えた実証段階のフュージョンプラントの建設を計画している中で、「UNITY-2」が掲げるフュージョン燃料サイクルシステムを安全かつ効率的に運用する技術の確立は不可欠となります。 
 
FFCは、当社およびCNLに加え、各国のパートナーとともに、フュージョンエネルギーの実現に向けて世界が共通して抱える技術課題の解消に取り組んでいます。「UNITY-2」プロジェクトは、FFCの中核的な取り組みとして、単なる技術実証の場にとどまらず、研究開発と実用的なエネルギーシステムをつなぐ基盤的なプラットフォームとして機能することを目指しています。 

当社は今後も、FFCならびに当社の事業活動を通じて、フュージョンエネルギープラントに不可欠な重要技術の開発を加速させ、フュージョンエネルギーの早期実現に貢献してまいります。 

FFCによる公式プレスリリース全文:Fusion Fuel Cycles Inc. Announces UNITY-2 Construction Milestone and Corporate Growth

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