INTERVIEWS & COLUMNS
2022.11.9

Behind the Fusion Scene:西村美紀

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西村美紀 Corporate Design Dept. Manager
東京大学大学院理学系研究科卒、理学博士(物理学)取得。大学院在籍時には、スイスのポールシェラー研究所でMEG II実験に6年間携わる。2018年より、高エネルギー加速器研究機構の素粒子原子核研究所の博士研究員としてBelle II実験に参加。2020年からは株式会社クニエにてコンサルタントとして従事。2022年8月当社参画。

科学に興味を持ったきっかけは?
私が科学に興味を持った最初のきっかけは父でした。

父は昔から私と妹によく歴史やサイエンス、海外の国々の様子に至るまで、本当に色々な話をしてくれました。私もそれがすごく面白くて、いろんな質問をしていたそうなんですが、その様子を見た父が「みきは好奇心旺盛だから、科学者があってるぞ!」と。それを言われたのが小学生くらいの時だったんですが、私も「よし、科学者になるぞ!」といった感じで…。(笑)科学者になりたい!と思い始めたのは、そこからだと思います。

その後、宇宙や生命科学など色々な分野に興味を抱くようになっていったのですが、「物事の本質を知りたい」という思いが一番強くて、高校から物理を本格的に勉強するようになりました。大学では、科学者になる夢を叶えるためにも、環境の良い大学院に行くことを目標に勉強し、大学院では希望していた素粒子物理学の研究室で、スイスのポールシェラー研究所のMEG II実験に携わることができました。

この時、既に研究に携わっていたこともあり、「いつから自らのことを科学者と呼べるのだろう」という気持ちもありましたが、自分の中では研究でお金をいただけるところを一つの指標にしていたので、その後、晴れて博士研究員になれた時には、本当に夢叶えちゃったかも…!とじわじわ感動したのを覚えています。

研究員のあと一般企業へ転職したのは?
小さい時からの憧れをいざ叶えることができた時に、果たして、自分はこれからもこの業界で研究だけを行っていきたいだろうか…と立ち止まってみたんです。

昔、父に好奇心旺盛だ、と言ってもらえた思い出について改めて考えてみたときに、私の好奇心は、「知っていることがなぜそうなるのかを深めていく」というものよりも、「まだ知らないことをどんどん知りたい」というものだ、と気がついたんです。

そして、これまでの研究で培ってきた、一歩一歩ながら着実に積み重ねていくようなプロセスにおける粘り強さや物事に対する探究心を、一つの研究に対してだけではなく、違うフィールドでも試してみたいと思うようになりました。

そうして、一般企業で働く選択肢を探し始めたのですが、博士研究員を辞めることもあり、企業の中でも研究職以外の選択肢を選びたいという気持ちが強くありました。そんな中で、ある転職イベントに参加した時に、博士号を取った方の研究者以外の選択肢として、コンサルティングという仕事があることを知りました。

それまで、大学院の時から所属は変われど8年近く同じ世界を見ていたこともあり、業界を広く見渡せるという点でもコンサルの仕事は魅力的に感じられました。そこで、自分が培ってきたデータ分析を活かせる分野でコンサルティング職に就くことを決めたのです。

実際に働き始めてみると、それまで自分がいた研究の世界とは異なる環境で、色々な会社の課題解決に関わりながら、さまざまなデータ分析に関わることができ、いかにそのデータを活用するのかについても日々知ることができて、とても楽しかったです。

KFとの出会いは?
コンサルの仕事は刺激的で、日々の活動で知的好奇心を満たせる実感がありました。一方で、クライアントの事業をサポートするという業種上、研究時代のように、仲間と一緒に何かを作り上げていくような実感は得られにくいという感覚がありました。

また、「何のためにその事業を行うのか」というような事業自体の意義に関われる機会は少なく感じていたので、次は、ビジョンに共感できる事業会社で、仲間と一緒に手を動かすことができるような仕事をしたいと考えていたところ、KFに出会いました。

正直、ベンチャーに行くことは全く予想していなくて、KF入社を決めるまでにもいろいろな企業を検討していましたが、その中でも、核融合で新しいエネルギーを作るというビジョンが圧倒的で、すごくロマンがあるな、と感じたことが決め手の一つになりました。

また、これまでのキャリアを踏まえてデータサイエンティストの職種でのお誘いが多かった中で、KFではビジネスチームと技術チームの距離が近く、研究開発にも関われる可能性があったことも魅力的でした。世界の最先端を自分たちで泥臭く作り上げていくアカデミアや製造業の雰囲気も少し恋しくなっていたので、その点にも惹かれていたと思います。

現在KFではどのようなプロジェクトに取り組んでいますか?
まだ入社して間もないということもあり、現時点では技術とビジネスのいくつかのプロジェクトに関わりながら、これからどの業務にフォーカスしていくかをメンバーと相談しています。

ただ、実際にものを作っていく研究開発のプロセスには積極的に関わっていきたいと考えています。今までのキャリアの中で、一貫して、何かの現象をデータで理解することに面白さを感じてきたので、自分自身も手を動かし、データの意味を理解しながら、研究開発の推進に貢献したいと考えています。

今後5年間でKFはどのように変化すると思いますか?
個人的には、日本、ひいては世界で、核融合といったらKFと言われるような会社を目指していきたいと思っています。

ただ、今後ビジネス面でもグローバルな活動へ、よりいっそう軸をシフトしていく中で、日本発のグローバルカンパニーであるというところも、大事にしていきたいと考えています。というのも、私自身、これまでさまざまな国からメンバーが参加する国際的な共同研究のプロジェクトに関わった際に、それぞれの良さを認めつつも、重要なところでは遠慮せずにしっかりと意見を出していくことが必要だと感じる瞬間が少なくありませんでした。

日本発の確かな技術を持っているKFだからこそ、国際的な場でも、状況を見極めながらもしっかりとリーダーシップを発揮して、国内外を問わずリスペクトしてもらえるような存在に成長していけたらいいなと個人的には思っています。

西村さん自身はKFでどのようなことを達成したいですか?
目標は二つあります。

一つは、核融合プラットフォーム全体の設計において、自分の専門領域を活かして貢献していきたいと考えています。工場の管理やデジタルツイン※など、デジタル領域での可能性も沢山あり、私自身まだまだ勉強をしていかなければと感じていますが、実際に核融合炉が実装されるときに、「制御システムのこの部分は私が作った」と言えるような形で貢献できたら嬉しいです。

もう一つは、私自身がエネルギー問題に対して、国際的にも日本を代表して示唆を提供できるような大局をとらえられる専門家になりたいと考えています。少し子どもっぽい例えかもしれませんが、イメージとしては、核融合関連のニュースで、専門家としてコメントを行えるような、この領域で自他共に認められる専門性を身につけたいです。

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