2024.09.12
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京都フュージョニアリング、NEDO「GX分野のディープテック・スタートアップに対する実用化研究開発・量産化実証支援事業」に採択

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– 地熱発電への応用・実用化を目指し、深部地熱開発に適応するジャイロトロンの開発および事業化を推進 –

京都フュージョニアリング株式会社は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、NEDO)の「GX分野のディープテック・スタートアップに対する実用化研究開発・量産化実証支援事業(GX事業、以下 本事業)」の第1回公募において、STSフェーズ(実用化研究開発(前期))※1に採択されたことをお知らせします。

再生可能エネルギーとして高いポテンシャルを持つ地熱発電は、GX実現への貢献が期待される一方で、普及に向けては複数の課題が残されています。掘削方法もその一つで、地熱エネルギーを効率よく取り出すために必要な深部までの掘削には長い時間を要するとともに、長時間運転や地下の高温・高圧環境による負荷がかかることから、掘削機器の消耗や交換が避けられず、最終的な発電コストが高くなってしまいます。

その解決策として、高出力ミリ波発生装置「ジャイロトロン」で発振するマイクロ波(ミリ波)で岩石を破壊(溶融・気化)し掘削するという先進的な手法が研究開発されています。地熱の掘削では深度が増すにつれて岩石の温度や硬度が高くなるため、物理的に掘削する方法では掘削機器への負荷が高まりますが、ジャイロトロンを用いた場合は機器から発振するマイクロ波で掘削することから、機器自体は岩石からの直接の影響を受けることなく掘削が可能です。

ジャイロトロンは元々核融合分野の研究において量子科学技術研究開発機構(QST)をはじめとする国の研究機関等で基礎技術が開発されたものです。当社はそれらの技術をベースにジャイロトロンの新たな技術開発に取り組んでおり、本事業ではその知見とノウハウを活かしながら、深部地熱開発に適応する高出力・連続運転が可能なジャイロトロンおよび連続運転用の電源の開発とその事業化に取り組みます。

なお、ジャイロトロンは核融合開発や宇宙開発など他産業への転用も期待される技術であり、日本の優れた技術が随所に活かされていることから、世界市場において高い需要が見込まれています。

本事業の採択に関する詳細は、NEDOからの発表をご覧ください。
https://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_101775

※1:STS=Seed-stage Technology-based Startups

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