2025.08.29
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Behind the Fusion Scene: 水野 摩衣

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In a nutshell:
2022年10月に庶務担当として京都フュージョニアリング(KF)入社した水野さん。入社後は法務や会計、ITなど、幅広い業務を担当しながら、これまでのキャリアで培った輸出管理業務にも携わりました。現在は、海外から受注を獲得しているジャイロトロンシステムをはじめとする当社製品の輸出や輸入業務を支えています。


水野さんは現在、京都フュージョニアリング(KF)で貿易管理業務を担当されています。これまでどのようなキャリアを歩んできたのでしょうか?

私のキャリアは、新卒で入社した物流企業からスタートしています。「人々の役に立ちたい」という思いを軸に就職活動をする中、「このグローバル社会において、世界中の人々の生活の支えとなるのは物流だ」と物流事業のスケールの大きさに魅力を感じ、物流企業を選びました。

入社後は、航空便による輸出業務を担当する部署に配属され、輸出に必要な書類の確認、貨物の検品、税関対応など貿易事務に携わりました。航空便は常に時間との勝負で、現場ではスピード感を持って働くことが求められます。加えて、先輩や上司から体系的に学ぶというよりは、背中を見て自ら動く姿勢が求められました。新卒だったこともあり、最初は右も左も分からない状態でしたが、現場の仕事についていくよう必死に努めました。

その後、営業部に異動して顧客対応を担当することになりました。営業部への異動が決まったときは、貿易事務の業務が板についてきた頃だったので少し残念な気持ちもありましたが、新しいスキルと視点を得られる機会になると前向きに取り組みました。営業部の仕事は、輸出に関する問い合わせ対応や、輸出方法や納期といった顧客のニーズに合った提案など、コミュニケーション力が必要な業務が多かったです。

また、正式に受注した後にも、社内の各部署や取引先、航空会社との橋渡し役として納期や費用の調整なども行っていましたので、多岐にわたる関係者との調整や円滑なやり取りの方法を模索しながら仕事に取り組みました。以前の貿易事務の時には営業担当からの依頼の意図をくみ取るのが難しいと感じることもありましたが、実際に営業の立場での仕事を経験したことで依頼の背景を理解することができましたね。

物流企業で約3年間経験を積んだ後は、税関職員として貨物の輸出入検査や空港内の不審物確認などを担当しました。

税関職員として働くことになったきっかけや、そこでの経験について教えてください。

家庭の事情で他県に引っ越しをしたことがきっかけでした。2〜3年経った後に、再び別の県へ引っ越すことも決まっていたため、有期雇用の求人を探していたところ、税関職員の募集が目に留まりました。前職とも近い内容の仕事で興味を持ったことや、契約期間が私の希望に合っていたことから応募をしまして、幸いにも内定をもらうことができました。

最初は新しい環境で勤務することに緊張していましたが、他の職員が有期雇用の私にも分け隔てなく接してくれたおかげで、すぐに職場に馴染むことができました。また、前職で輸出貨物を扱っていた経験もあり、業務内容も比較的スムーズに覚えられました。

当時の出来事で特に印象に残っているのは、日本への持ち込みが禁止されている物品を荷物の中から発見したときです。大きな成果を上げ、チームや本関(税関の本部)から功績を称えられたことは非常に嬉しかったです。 また税関での経験を通じて、職員の考え方や重視するポイントを身をもって理解できたことは非常に有意義でしたし、今の仕事にも大いに役立っていますね。

税関での任期を終え、KFに入社するまでの経緯を教えてください。

任期を終えた後、再び首都圏に戻ることになり、仕事と子育てを両立できる職場を探していました。しかし、あまりピンとくる求人が見つからず、派遣会社に登録してみたところ、紹介されたのがKFでした。

最初は企業名から京都の企業と思い、他の会社の選考を進めていたのですが、会社の雰囲気が私に合っていると派遣会社から説明され、応募してみることにしました。

面談の日にKFの担当者がとても温かく迎えてくれたのが印象的で、税関職員として働き始めたときのことを思い出しました。雇用形態に関係なく、メンバー同士が対等にコミュニケーションを取れる雰囲気に魅力を感じ、庶務担当として入社することになりました。

KF入社後の業務内容について教えてください。

入社当初は社員数が数十人だったため、コーポレート部門として総務、法務、IT、経理など幅広い業務をサポートしていました。現在は当社のプロジェクトが進んだこともあり、ビジネス部門の一員として、輸出に必要な書類の準備や貨物のトラッキング、通関手続きなどの貿易管理を主に担当しています。

入社当初は法務やITなど、未経験の分野で覚えることが多く、忙しい日々でした。しかし、周囲のメンバーに教えてもらいながら、まずはやってみて、その後軌道修正を重ねることで乗り越えてきました。スタートアップということもあり、トライアンドエラーを繰り返しながらやっていくフェーズでもあったため、一緒に成長してきた感覚がありますね。

また、KFではどんなに忙しくても質問に丁寧に答えてくれる方が多いので、心強かったです。

やがて、当社の試作品を海外顧客に送るタイミングで、これまで私が培ってきた貿易管理の経験を生かす機会がありました。そこでの成果が評価され、それ以降は「英国原子力公社(UKAEA)」やイギリスのスタートアップ企業である「Tokamak Energy社」向けのジャイロトロンシステムの機器を送るにあたり、フォワーダー(国際輸送のコーディネーター)との打ち合わせや通関書類の作成など、任される業務の幅が広がっていきました。

また、ちょうどその頃に正社員登用の話が持ち上がりました。新卒の頃から「人々の役に立ちたい」という想いを抱いて働いてきたので、私がチームや会社、ひいては世の中に貢献できている気がして、何よりも嬉しかったことを覚えています。

正社員になってからはより一層、貿易管理に関わる業務に主軸を置いて働いています。フュージョンエネルギー関連の機器輸送は前例が少なく、輸送形態や梱包方法が定まっていません。私も初めて名前を聞くような部品が多いので、技術メンバーとは密に連携しています。

さらに、そうした機器は現時点では量産型ではなく、仕様が異なることから、輸送の都度、輸出管理や危険品輸送といった規制対応について細かくチェックする必要があり、技術メンバーに加え、法務部門との連携も欠かせません。

ほかにも、納期や輸送費も意識しなければならないので、安全かつ迅速に機器を届けつつ、同時にコストを抑える方法を常に模索しています。例えば、出荷用の箱に揺れや温度を計測する装置を取り付け、輸送時の状態に関するデータを収集するなど、今後も役立つノウハウを蓄積したり、プロセスに無駄がなかったのかを精査して改善に取り組んでいます。

最初は庶務として入社しましたが、これまでの物流会社や税関での経験を活かし、会社の重要なプロジェクトに関われているので、非常にやりがいを感じています。プロジェクトの状況に応じて急な対応が必要になるなど、大変なこともありますが、巡り巡って貿易関連の仕事をしているのは感慨深いものがあります。

最後に、水野さんがKFで実現したいことを教えてください。

まずは現在取り組んでいるジャイロトロンシステムのプロジェクトを完遂させたいです。すべての機器を顧客先に送り、現地で性能試験を行うまでがプロジェクトのスコープに含まれているため、必要な機器や装置を漏れなく輸送するべく、引き続き気を引き締めて取り組んでいきます。また現在はジャイロトロンシステムの輸出が中心ですが、今後は「フュージョン熱サイクルシステム」や「フュージョン燃料サイクルシステム」に関する機器の輸出も増えていきます。今は前例のないものが多いですが、KFでの業務を通じて、物流会社や税関とも連携しながら、グローバルな基準を設けていきたいです。

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