2024.03.26
INTERVIEWS & COLUMNS

Behind the Fusion Scene: 山根 英里香

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In a nutshell:
Business Development部門に所属する山根さんは、2022年6月に派遣社員として京都フュージョニアリングに入社して以降、技術部門をはじめ複数の部門と連携しながら、多くの事務関連の業務を通じて会社を支えてきました。仕事の幅をより広げるため正社員となった現在も、変わることのない強い好奇心と、フュージョンエネルギー実現に向けて挑戦し続けるメンバーを後押ししたいという熱い想いを胸に、部品の発注や研究開発拠点の立ち上げ・整備など幅広い分野で活躍しています。


京都フュージョニアリング(KF)ではどのような業務を行っていますか?
私はBusiness Development 部門に所属し、技術チームと近い距離で事務仕事を中心に行っています。特に、核融合反応を起こすために使われる「ジャイロトロンシステム」の研究開発を行うElectro Magnetic Technology(EM)部門のメンバーと関わることが多いです。EM部のメンバーから頼まれた部品や機器を発注し、請求書の処理も行います。相手方とのやり取りのなかで、値段や納期の交渉をすることもあります。

また、研究開発拠点の立ち上げにも関わっています。例えば、当社初の研究開発拠点「京都リサーチセンター」では、セキュリティ導入に向けた協力会社との細かい調整や、複合機の導入、室内清掃や水道といったインフラ整備などを、Plant Technology部門やコーポレート部門のメンバーとも連携しながら対応しています。

このように、私は複数の部門と連携する機会が多く、さまざまな種類の仕事が回ってきます。仕事が遅れるとメンバーに迷惑が掛かってしまうので、スピード感を持ちながらも、ミスがないよう丁寧に取り組むようにしています。正直、業務が重なると「時間が足りない!」と悩むこともありますが、私はその状況をむしろ楽しむように心がけています。

優先順位が高いのはどれか、プロセスが複雑なのはどれなのか、業務の優先順位を考えながらスケジュールを組み立て、それがパズルのようにうまくはまったときは達成感があるんです。私は一つの仕事をじっくり進めるよりも、複数の仕事を順序よく進める方が得意なので、現在のように幅広い仕事をする方が合っていると思います。

また、私は好奇心旺盛なので、未経験の業務に次々とチャレンジでき、成長できる機会が多いのは嬉しい環境です。入社したての頃は、EM部から部品の発注をお願いされても、初めて名前を聞く部品ばかりで何が何だかわからず大変でした。ただ、日ごろの業務を通じて少しずつ部品に詳しくなっている実感があります。これからももっと勉強して知識を深めたいと思います!

Behind-the-Fusion-Scene_Erika-Yamane_Kyoto-Fusioneering

色々な部門とつながっている山根さんだからこそ感じる、KFの雰囲気について教えてください。
まず会社の雰囲気に関しては、スタートアップらしい「勢い」を感じています。私が入社したおよそ一年半前と比べると、今は社内に専門性を持った人が増え、管理会計やITといった仕組みも整ってきていると実感しています。備品の購入や請求書の処理などの事務仕事を行う私にとっても、業務を効率よく行える環境になってきていますね。

一方で、大企業にあるような「品質管理部門」や「調達部門」などの専門的な部署がまだありません。複数の部署が連携し、試行錯誤しながら対応している状況です。

「これを私が行っていいのだろうか」と思うような、責任ある仕事や未経験の業務を任されることも多々ありますが、成長できるチャンスだとポジティブに捉えています。実際、こうした経験を経て、私の仕事の幅が広がっている実感があります。

また、一緒に働くメンバーに関しては、とにかくやる気に満ち溢れている人が多いです。一人ひとりキャリアの軸は違うと思いますが、どんなに会社全体が忙しくて大変なフェーズでも明るい雰囲気が保たれており、会社の目標に向かって前向きに取り組むメンバーが多い印象です。

あとはコミュニケーションの取りやすさですね。例えば、EM部はこれまで何十年とフュージョンエネルギー業界で経験を積んできた、いわゆるレジェンドクラスのメンバーが在籍しています。レジェンドクラスと聞くと少し身構えるかもしれませんが、皆さん近寄り難い雰囲気などはなく、直接話しかけたり、社内のチャットツールで質問したりして、気軽に疑問を解消できます。私が入社したての頃は、部品や機器の知識が浅く、どの会社に見積もりや発注をお願いすればいいのか全く分からなかったので、周りのメンバーには本当に助けられました。

これはほかの部門も同様です。自らアクションを起こせばそれに応えてくれる人がいる安心感が、コミュニケーションの取りやすさにつながっているのだと思います。

Erika Yamane_Technical_Kyoto Fusioneering

幅広い仕事をする方が合っていると感じる山根さんは、KFに入社するまで、どのようなご経験をされましたか?
大学では文学部の欧米言語文化学科を専攻していました。英語が他の科目より得意だったのと、高校の先生におすすめされたという漠然とした理由でこの学部学科を選びました。しかし、結果的にこの選択には満足しています。この学科は文学や言語の歴史など、好きなことを幅広く学べるので、好奇心旺盛な私にはピッタリでした。周りの学生も、昼休みに講義の内容を議論するくらい学びに対するモチベーションが高く、私自身、周りから刺激を受けていたのを覚えています。振り返ってみると、その時の議論の様子は今のKFの雰囲気にとても似ていましたね。

あと、当時は自転車屋でアルバイトをしていました。整備士の方が工具で、バラバラのパーツから一つの自転車を組み立てる作業を見るのが面白くて好きでした。また、他の人と連携しながら、一緒に何かを作り上げることへのやりがいも感じていました。製造会社が私に合っていると感じ始めたのはこの頃からです。

大学卒業後は、新卒で入社した会社を含めて二社でキャリアを積みました。一社目では印刷会社の営業、二社目では広告代理店で営業事務を担当していました。その後、色々な仕事に携わる機会がありそうと考えて人材派遣会社に登録し、最初に紹介されたのがKFでした。

それまで私はフュージョンエネルギーについて聞いたことがなく、KFはとにかく難しそうな分野に取り組んでいる会社、というのが最初の印象でしたね。ただ、少し調べてみると、私の地元である京都にゆかりがあることや、「夢のエネルギー」と称される次世代エネルギーの実現を目指す会社であると理解し、面白そうと感じました。

面談ではフュージョンエネルギーの実現というスケールの大きさに魅力を感じたことや、勢いのある環境でチャレンジし、成長したいという率直な想いをぶつけ、無事に入社が決まりました。

もちろん最初は「うまくやっていけるかな」と新しい環境で働く不安はありました。しかし、私が自己紹介をしたときに、共通の趣味をもったメンバーが声をかけてくれたことを今でも覚えています。温かく迎え、わからないことを丁寧に教えてくれたメンバーのおかげで、すぐに会社に馴染むことができたと思います。

そして、働くうちに「ずっとKFにいられたら」と思い始めました。素敵なメンバーに支えられ、自分の頭で考えながら常にチャレンジし続けられるこの環境は、私にぴったりなんでしょうね。そう感じていたところで正社員登用の話をもらい、より仕事の幅を広げ、他のメンバーをさらに後押しできるように、との想いで正社員になることを決めました。

Erika Yamane_Kyoto Fusioneering

最後に、KFで今後どのようなことを実現したいですか?
引き続き、新しいことにどんどんチャレンジし、業務の幅も広げていきたいです。そのためにも業務効率化は必須ですので、まずは私が担当しているものを中心に、てこ入れをしていきたいです。関わるメンバーにとっても業務の効率化が進めば、会社全体にとってもプラスの影響を与えられると考えています。

あとは当たり前かもしれませんが、新しいメンバーが入社したときには心から歓迎し、KFに馴染めるよう、手厚くサポートしていきたいです。私が入社したときにそうしてもらえたように、この素敵なカルチャーをしっかりと継承していきたいですね。

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