世界有数のエンジニアリング企業等5社で構成されるコンソーシアムの一員として、核融合独自の専門知識と技術を以て核融合炉設計に携わります
京都フュージョニアリング株式会社(代表取締役:長尾昂、以下「当社」)は、イギリスの政府機関UKAEA(United Kingdom Atomic Energy Authority)が主導する核融合炉開発プログラム「STEP(Spherical Tokamak for Energy Production)」における原型炉の概念設計において中心的役割を担う、民間企業から成るコンソーシアム「Engineering Delivery Partner(以下、EDP)」の一員に選出されました。
STEPは2024年までに核融合原型炉の概念設計を完成させ、2040年までに原型炉からの発電の実現を目指しています。今回選ばれたEDPのメンバー5社の中でも当社は、ヨーロッパ圏外からの唯一の選出企業であり、京都大学で培われた世界最先端の専門知識と技術をもとに、核融合工学の専門企業として、炉心機器(英:In-Vessel Components)と呼ばれる「ブランケット※1」や「ダイバータ※2」の概念設計を中心に取り組んでまいります。
当社はこれまでも、STEPにおける核融合反応に必要な三重水素(トリチウム)のエンジニアリングに関するノウハウ提供など、STEPからの依頼案件を複数受注※3してまいりました。今回のEDPへの選出は、それらの案件を通じて当社が持つ知識および技術力が信頼を得た結果であると同時に、世界でも有数の核融合関連プロジェクトに基礎段階から携わることで当社の技術を実務で証明する重要な機会の獲得としても大きな意味を持ちます。
京都フュージョニアリングは今後も、「究極的なエネルギーソリューション『核融合』によって地球の課題を解決し、人類に新たな未来をもたらす」というヴィジョンの実現に向けて取り組んでまいります。
※1 ブランケット:核融合炉の内壁を構成し、炉から熱を取り出す装置
※2 ダイバータ:未燃焼の燃料・核融合生成ヘリウム・不純物を取り出す排気装置
※3 過去の受注案件例については以下のプレスリリースをご参照ください。
【EDPメンバー構成】
Atkins (英・リード・コントラクター)
京都フュージョニアリング株式会社(日)
Assystem (仏)
Oxford Sigma Ltd.(英)
Ansaldo Energia(伊)
(EDP決定に関するAtkins社からのプレスリリースは以下をご参照ください。)https://www.snclavalin.com/en/media/trade-releases/2022/2022-08-11
【京都フュージョニアリング株式会社について】
当社は、京都大学の長年に亘る核融合研究の成果に基づき2019年に設立された、核融合特殊プラント機器の開発に特色を持つエンジニアリング企業です。
プラズマ加熱装置、熱取り出しブランケット、高性能熱交換器、水素同位体ポンプを始めとした先端核融合工学分野において世界有数の技術力を有しており、英国原子力公社を始め全世界の核融合研究開発機関・企業を顧客に持ちます。
日本のものづくり力を結集し、革新的なエンジニアリングソリューションを世界に提供することで、人類に究極のクリーンエネルギーを提供し、新たな世界市場を創出することを目指しています。
<会社概要>
会社名 京都フュージョニアリング株式会社
設立 2019年10月
事業内容 核融合炉関連技術、装置の研究開発、製作
代表者 代表取締役 長尾 昂(ながお たか)
社員数 50名 (派遣・業務委託・英国子会社含む)
所在地 東京都千代田区大手町(東京オフィス)
京都府宇治市五ケ庄(研究拠点・京都大学宇治キャンパス内)
英国バークシャー州レディング(英国子会社オフィス)
HP https://kyotofusioneering.com/
採用ページ https://kyotofusioneering.com/joinus
【お問い合わせ先】
京都フュージョニアリング株式会社 広報担当
東京オフィス:〒100-0004 東京都千代田区大手町1丁目6番地1 大手町ビル6階
E-mail: media@kyotofusioneering.com
Twitter:https://twitter.com/kyotofusioneer