2023.03.30
NEWS RELEASE

京都フュージョニアリング、カナダ原子力研究所(CNL)とフュージョンエネルギーの実現に向けて協力

HOME > NEWS > 京都フュージョニアリング、カナダ原子力研究所(CNL)とフュージョンエネルギーの実現に向けて協力

京都フュージョニアリング(以下「KF」)は、本日3月29日に、カナダ原子力研究所(Canadian Nuclear Laboratories、以下「CNL」)とフュージョンエネルギー開発のための共同研究契約に向けた覚書を締結しました。


本共同研究のもと、KFとCNLはフュージョンエネルギーの開発、中でもプラントの安定かつ安全な運転に不可欠な技術となる燃料サイクルシステムの開発・実証を推進します。これに伴い、CNLが管理するチョークリバー研究所(カナダ・オンタリオ州)において新しい燃料技術実証試験施設を設置・活用することも視野に入れています。
このほか、科学的情報交換、両者が持つ技術や設備の共有使用や他の共同研究プロジェクトの検討、 そして人材交流にも取り組んでいく予定です。

KFは、核融合プラントエンジニアリング技術の中核のひとつである「燃料である重水素などの水素同位体を核融合炉内で分離・循環させる技術(燃料サイクル)」に関して、京都大学を始めとする長年の研究成果を基盤に、世界最先端の開発を進めています。
CNLは世界でも有数の水素同位体に関わる燃料サイクルシステムの研究機関として日々最先端の研究を行っており、その扱い・管理に関しての豊富な経験と技術、そして関連設備を持ち合わせています。
両者が協働することで、核融合プラントに特徴的な技術分野で、世界トップクラスの技術と経験を活かしながら、必要設備を使っての実証実験を推進することが可能になります。

今後もKFとCNLは共同研究や開発の協業内容について話し合いを進めながら、究極的なエネルギーソリューションであるフュージョンエネルギーの実現を目指すべく取り組んでまいります。

(本件に関するCNLからのプレスリリースは以下をご参照ください)※英文のみ
https://www.cnl.ca/canadian-nuclear-laboratories-and-kyoto-fusioneering-partner-to-accelerate-the-development-of-fusion-energy/

【CNLについて】
CNLは、カナダにおける原子力研究の中核を担う、世界でも有数の原子力関連技術の研究機関です。前身となるカナダ原子力公社(AECL)から2014年に設備の運営・管理を引き継ぎ、原子力の平和利用および医療への応用について、日々最先端の研究が行われています。カナダの CANDU® 原子炉技術に基づくトリチウムの安全管理に高い技術と長い安全の歴史を持っており、チョークリバー研究所で最先端の専用研究施設を運営しています。

【京都フュージョニアリング株式会社について】
当社は、京都大学の長年に亘る核融合研究の成果に基づき2019年に設立された、核融合特殊プラント機器の開発に特色を持つエンジニアリング企業です。

プラズマ加熱装置、熱取り出しブランケット、高性能熱交換器、水素同位体ポンプを始めとした先端核融合工学分野において世界有数の技術力を有しており、英国原子力公社を始め全世界の核融合研究開発機関・企業を顧客に持ちます。
日本のものづくり力を結集し、革新的なエンジニアリングソリューションを世界に提供することで、人類に究極のクリーンエネルギーを提供し、新たな世界市場を創出することを目指しています。

<会社概要>
会社名   京都フュージョニアリング株式会社
設立    2019年10月
事業内容  核融合炉関連技術、装置の研究開発、製作
代表者   代表取締役 長尾 昂(ながお たか)
社員数   70名 (派遣・業務委託・英国子会社含む)
所在地   東京都千代田区大手町(東京オフィス)
      ・京都府宇治市五ケ庄(研究拠点・京都大学宇治キャンパス内)
      ・英国バークシャー州レディング(英国子会社オフィス)
      ・米国ワシントン州シアトル(米国子会社オフィス)
HP       https://kyotofusioneering.com/
採用ページ  https://kyotofusioneering.com/joinus

CATEOGRY
ARCHIVE
採用情報はこちらから
JOIN US
このWEBサイトはクッキーを使用しています。ブラウザの設定によりクッキーの機能を変更することもできます。詳細はプライバシーポリシーをご覧ください。