皆様、こんにちは。
京都フュージョニアリングの広報担当です。
先月初め、当社と共同プロジェクトを進めるカナダ原子力研究所(Canadian Nuclear Laboratories、以降CNL)から8名が来日。共同研究プロジェクト「UNITY-2」の推進、当社の持つ技術やシステムの紹介、そして当社とつながりの深いサプライヤーや研究機関の紹介を目的に、皆さんをお迎えしました。
今回のブログでは、参加メンバーから聞いた話も交えながら、その時の様子をご紹介します。
– そもそも、CNLと当社ってどんな関係?
当社が研究開発を進める燃料サイクルシステム(Fuel Cycle System)は、核融合炉への安定かつ安全な燃料供給を行うことを可能にするもので、フュージョンエネルギーの実現に必要不可欠なシステムです。
この燃料サイクルシステムを実証するための統合試験設備を、 当社とCNLは共同で設計・建設する共同プロジェクト「UNITY-2」を立ち上げました。
この開発においては、燃料であるトリチウムを使用した実証試験を行っていく必要があることから、CNLの持つ世界でも有数のトリチウムの取り扱いや管理に関する豊富な経験と技術を活かしていきます。
プロジェクトについて発表したニュースリリースもあわせてご覧ください!
【CNLについて】
CNLは、カナダにおける原子力研究の中核を担う、世界でも有数の原子力関連技術の研究機関です。前身となるカナダ原子力公社(AECL)から2014年に設備の運営・管理を引き継ぎ、原子力の平和利用および医療への応用について、日々最先端の研究が行われています。カナダの CANDU® 原子炉技術に基づくトリチウムの安全管理に高い技術と長い安全の歴史を持っており、チョークリバー研究所で最先端の専用研究施設を運営しています。(CNLのウェブサイトはこちら)
– 共同プロジェクトUNITY-2に向けて一致団結!
初日、CNLの皆さんが当社オフィスに到着後、まずはお互いのメンバーを紹介し合いました。そのあと、早速ミーティングを開始。
両者の代表がプロジェクトメンバーを前にプレゼンテーションを行い、UNITY-2について、全体の進め方や計画上のマイルストーンを確認しました。このUNITY-2のプロジェクトでは、燃料サイクルシステム実証プラントの設計から建設までを数年かけて行います。
午後はもう少し具体的な内容をディスカッション。
プロジェクト中に起こりうるリスクの対処法や発生するコスト、システム構築に必要な部品についてなどの議論が繰り広げられました。
2日目は、プロジェクトマネジメント、技術、ビジネスのチームごとに分かれてミーティングを実施。前日の内容をさらに深掘りし、建設に必要なライセンスの確認やフュージョンエネルギーの市場調査、マーケティング戦略の構築などが行われました。
– Welcoming CNL to Kyoto Fusioneering!
この日の午後には、CNLの皆さんへのおもてなしと、ミーティングに参加していない当社メンバーとも交流の機会を設けるため、ウェルカムランチを企画。ケータリングや買い出しで手配した食事をテーブルにきれいに盛り付けお出迎えしました。
ミーティングの時とは違い、ランチ中はリラックスした様子の両者メンバー。CNLの皆さんはとても気さくな上、中にはすでに何度か日本に来たことがある方もいらっしゃり、話に花が咲きました!
– 国内サプライチェーンの技術力の高さを紹介
3日目は東京のオフィスを飛び出し、当社とつながりの深いサプライヤーや研究機関をCNLメンバーとともに訪問しました。日本のサプライチェーンのすそ野の広さや技術力の高さを実感していただけたようで、新たなビジネスに発展する予感がしました!
– 当社設立の地、京都へ
4日目、5日目は当社創業の地である京都へ。当社の研究開発拠点に足を運んでもらい、実際に現場を見せながら説明することで、より当社の技術について理解を深めてもらうことができました。
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5日間はあっという間でしたが、今回の訪問を通じて、両者の関係がさらに強まったのではないかと思います。当社はもちろん、日本の技術力の高さについても知ってもらうことができ、プロジェクトも大きく前進していきそうと、参加メンバーも話していました。
今後もフュージョンエネルギーの早期実現に向けて、両者で連携を深めながら共同研究を進めていきます。
今後とも京都フュージョニアリングとCNLの取り組みにご注目ください。
また次回の「THE FUSION ERA」でお会いしましょう!
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